将来的な展望も含めて付き合う可能性のない相手と、今は付き合っている人がいるものの、今後別れた後なら対象となる相手では、適切な断り方も変わってきます。告白の際の対応で、その後の関係も違ってくるので、しっかり対応しておきましょう。
まず、まったく見込みのない相手から告白を受けた場合の断り方です。この場合、変に気を持たせるような言い回しをすると、脈があると思って付きまとわれたり、相手に未練を残す結果になりかねません。面倒な思いをしないためにも、はっきりと意思表示をし、可能性がないことを伝えてください。
具体例としては、「好きな人がいる」「あなたのことは友達(同僚、先輩、後輩)としか見れない」「今は他の事に集中したい」といった言葉が挙げられます。断り方のポイントとしては、あなたの気持ちが揺れておらず、仮にもう一度告白しても同じ結果になると印象付けることです。そのため、あいまいな態度は禁物です。
一言で告白と言っても、相手にとって一世一代の決心である場合もあれば、気軽な誘い程度のケースもあります。しかし、受ける側としては相手が真剣である前提にしておいた方がよいでしょう。照れ隠しで真剣ではないフリをしている可能性もあるので、そうした気持ちを逆なでするのは得策ではありません。
答えの保留ではなく、完全な拒絶であり、なおかつ丁寧な断り方というのが、興味のない相手からの告白に対して適切な対応の仕方です。
今後に可能性を残したい告白への断り方
今は付き合わないものの、これから先を考えると可能性をキープしておきたい相手の場合には、完全に扉を閉ざしてしまうのはマイナスです。そこで気持ちを切り替え、他の人を見つけられては都合が悪いためです。
告白は成功しなかったものの、脈はあったと思わせるのがコツです。あえて未練を引きずった状態にさせ、これから先に付き合える可能性は残しておきましょう。そのためには、完全にシャットアウトしてはいけません。そこまでしてしまうと、よほどの情熱がない限りは時間の経過と共に他の人へと移っていってしまいます。
たとえば、「今は付き合っている人がいる」と伝えるものの、あまり上手くいっていないことをほのめかしておき、その場では結論を出さずに考えてみると言っておいた後、考えたけど今の人と別れないと伝えれば、気持ちが固まっていないことが伝わります。そのため、告白は失敗したものの、脈はあると相手は感じるのです。
まだ未練が残っている状態であれば、あなたの都合が良くなった時に声をかければ、相手も喜んで付き合ってくれる可能性が高まります。待ち焦がれていたのだから、最初の告白の時に受け入れられる以上に嬉しいかもしれません。断り方によっては、こうした道を残すことが可能です。
タイミングによってチャンスを逃してしまうのは、告白した側も、受けた側も不利益です。それなら、YESでもNOでもなく、第3の道として可能性を残す方向で考えてみてはいかがでしょうか。
告白の際の悪い対応が招く結果
明らかに調子に乗って見下す態度を見せてしまったり、嫌悪感をにじませてしまうと、告白した側としては深く心の傷になります。それが怒りになり、周囲にあなたの悪評をぶちまける結果になるケースもあるので、いくら興味のない相手であっても、それなりに丁寧に断っておきましょう。
告白される側から見て、いくら成功の見込みがないと思える状況であっても、想いを伝える人は切実なものです。温度差があることを前提にした断り方をしておいた方がよいでしょう。その方が、後になって無用なトラブルに巻き込まれる危険も小さく、余計なことにわずらわされずに済みます。
二度と会わない人からの告白ならともかく、学校や職場で顔を合わせる機会があったり、共通の知人がいたりするケースが多いはずなので、対応が悪いと間接的な被害も含め、無駄なダメージを負う結果になりかねません。好きになったのは向こうの勝手と思っても、相手が強い気持ちをぶつけてきている以上、真剣で丁寧な態度は心がけておいたほうがよいでしょう。