相手方の写真を見せられてお見合いを勧められる場合には、紹介を依頼していた場合と、まったくのおせっかいであるケースがあります。どちらにしても、上手な断り方をしておかないと、その後に面倒な問題を抱えかねません。
まず、今後もお見合いの仲介をしてほしいのであれば、断り方としては相手の何が問題であるのか、失礼にならない範囲で率直に伝えてください。条件を付けるのは高望みしているようで恥ずかしいかもしれませんが、結婚するかもしれない相手である以上、妥協するわけにもいきません。身長や年収のように数字で分かりやすく表せるなら、身の程知らずと思われたとしても、条件をつけるべきです。遠慮していると、長い目で見て望まない人ばかりを紹介され、時間を無駄にします。
容姿や性格についても伝えておくと、タイプではない人を紹介される機会が減ります。これは仲介者の手間を省くことにもなる上、相手方にとっても無駄な期待を抱かずに済むので、お見合いの対象は絞っておいたほうがよいでしょう。
また、仲介者と相手との関係についても配慮する必要があります。近い身内なのであれば、断り方も言葉を選ばなくてはなりません。それに対し、あまり縁のない人であれば、はっきり理由を述べたほうが今後の参考になります。
そもそも結婚を考えていなかったり、お見合いのセッティングを望んでいないのであれば、その旨をはっきり伝えないと、おせっかいな人は何度も縁談を持ってきかねません。そんなわずらわしさを味わわないためにも、はっきり意思を伝えてください。
その際には、「今は結婚を考えていない」「お見合いではなく自然な成り行きで相手を見つける」「交際している相手がいる(実際にはいなくても口実として使える)」といったところが無難でしょう。
相手が強引にお見合いを勧めてきても、意志が揺らがない印象を与える必要があるので、断固とした決意であると伺わせるようにしておきましょう。
会った後のお見合いの断り方
実際に対面したとしても、その段階で話がダメになるのはよくある話です。したがって、あまり気負わなくてかまいません。ただし、この場合には相手に直接伝えるのではなく、仲介者を介するのが断り方のマナーです。今後のデートを希望する場合、拒否する場合、共に早い段階で仲介者に伝えておきましょう。
理由は率直に伝えてかまいません。お見合いで簡単に気に入った相手を見つけられないのは当然で、常識をわきまえた仲介者なら気にしません。そもそも、理想の結婚相手と簡単に出会えるはずがありません。いくら離婚率が上がっているとは言え、仮にも生涯の伴侶の候補を見つけるのだから、互いに慎重になるのは当然です。
あまりオブラートに包んで理由を伝える必要はないものの、一般的な断り方としては、「相手との会話がかみあわず、今後の関係は発展させる気持ちになれなかった」「結婚後の人生の考え方が違う(妻が働くか、専業主婦になるか等)」「フィーリングが合わなかった」といった理由が挙げられます。
お見合いでは、次のデートに至るのは何組かに1組なので、それほど気に病む必要はありません。むしろ、中途半端に何度も会ってしまうほうが、周囲を振り回す結果になってしまいます。
お見合いの後に何度も会っている場合
すでにデートを繰り返しているのであれば、そこから別れる時にも本人に伝えてかまいません。その時には、通常の恋人と同様に考えればよいでしょう。ただし、仲介者には結論を伝えておきましょう。結婚に至れば仲人になっていたかもしれないのだから、報告は必須です。
最初の出会いがお見合いであったとしても、必ず結婚まで到達するのが当然とは思わないでください。婚約すれば後に引くのは難しいものの、そこに至るまでの間なら、無理と思えば断ってかまいません。そこで遠慮したために人生を台無しにしないでください。