気の置けない友人に誘われた場合と、会社の上司や同僚に声をかけられたときでは、同じ飲み会であっても断り方が違ってきます。状況に応じて対応のポイントが若干変わってくるので、そこを押さえた立ち振る舞いを心がけておくとよいでしょう。
まず、断り方の基本形としては、当日の都合が悪いと伝えることです。お酒が飲めないと言っても、アルコールを強制する場ではないので、飲めなくても楽しめると主張されると飲み会に出席しない理由がないので、最初から完全にシャットアウトするのがコツです。その際、最初から具体的な話をする必要はないので、用事があるとだけ伝え、詳しく尋ねられたら必要最低限の情報だけを出せばよいでしょう。
最初から詳しく話したほうが自然に思う方もいるでしょうが、人間は嘘をつくときにはよく喋り、聞かれてもいないことまで話します。そうならないようにすることと、今後も飲み会に出ない場合のために、断り方のパターンを温存する目的もあります。
間違っても飲み会の雰囲気や、大勢で集まるのが苦手という理由ではいけません。このような断り方では、食い下がってくる相手はしつこく言い寄ってきます。相手がコントロールしようのない外部要因(つまり予定や先約)を使うのが、それ以上に発展の余地を与えないために大切です。
飲み会の多い会社での断り方
昔と比べれば同僚と仕事帰りに居酒屋へ行く頻度は減ったとされているものの、会社によっては週に2度、3度と飲み会を行っていることもあります。そうなってくると、その度に用事があると断るのも不自然です。そこで、もっと自然で効果的な断り方を見ていきましょう。
飲み会が頻繁に行われる以上、外せない用事も単発ではなく、繰り返される必要があります。その条件を満たす具体例として、習い事は決まった曜日に通うのが基本なので、その日は毎週、会社を出たらすぐに向かわなくてはならない口実になります。
しかし、教育熱心な親を持った小学生ではないので、さすがに毎日習い事があるのは不自然です。そうなると、より効果的な飲み会の断り方として、ペットを飼い始めるのはいかがでしょうか?実際に飼うか、話の上でだけ飼っていることにするかは状況に応じて考えるとして、世話をするために早く帰らなくてはならないという理由なら、同僚も引き止めづらいでしょう。
また、資格の勉強をするというのも一つの方法です。ただし、この場合には完全に嘘ではばれかねないので、合格するかどうかはともかく、ある程度は勉強をしなくてはならないでしょう。特に仕事に直接関係するような分野では、この傾向が強く出ます。たまには息抜きを勧められるとしても、飲み会に出席する頻度は減らせます。
協調性がないと無駄に非難されないためには、忘年会や送別会のような場には出席し、普段の飲み会には出ないのが妥当でしょう。明確な断り方を繰り返していれば、徐々に飲み会には行かないイメージが出来上がるので、誘われる頻度も減ります。
飲み会の中座(途中退席)
完全に出ないのは申し訳ないので、最初の乾杯のタイミングには出席するものの、途中で退席する選択をする方法もあります。何度も飲み会に誘われていて、仕方なく少しだけ付き合おうという場合には、注意が必要です。
遠慮がちな性格の人だと、途中で一人だけ中座するのも申し訳なく感じてしまい、それがストレスになりかねないためです。適切なタイミングが見つからない場合もあるので、あらかじめ時間を決めておくか、携帯電話でアラームが鳴るようにしておいてもよいでしょう。
途中で帰ることはあらかじめ伝えておくとスムーズで、特に帰り際に声をかけてきそうな人には、それとなく話しておきましょう。断り方としては、「次の日に差し支える」「用事があるので最後までは出席できない」といったところでしょう。
途中退席をするのなら、いっそ断ったほうが気分が楽ということもあるので、慎重に考えた方がよさそうです。単純に時間が半分になれば、ストレスも半減するわけではありません。無意識に空気を呼んでしまう人には、最後まで出席するよりもストレスになるケースもあります。